- 混声合唱とピアノのための「もし鳥だったなら」(立原道造作詩、信長貴富作曲)
- もし鳥だったなら
- 僕のなかを掠めるものは
- 唄
- 南国の空青けれど
- もし鳥だったなら
- 混声合唱とピアノのための「近代日本名歌抄」(信長貴富編曲)
- あの町この町(野口雨情作詞、中山晋平作曲)
- 宵待草(竹久夢二作詞、多忠亮作曲)
- ゴンドラの唄(吉井勇作詞、中山晋平作曲)
- 青い眼の人形(野口雨情作詞、本居長世作曲)
- 影を慕いて(古賀政男作詞・作曲)
- カチューシャの唄(島村抱月・相馬御風作詞、中山晋平作曲)
- あの町この町(野口雨情作詞、中山晋平作曲)
- 【委嘱作品初演】混声合唱と二台のピアノのための「異界の門」(宮沢賢治作詩、信長貴富作曲)
- 混声合唱によるうたの劇場「不完全な死体」(寺山修司作詩、信長貴富作曲)
- 書物の私生児
- 歌うためには
- 毛皮のマリー・抄
- 歌曲
- 不完全な死体
- <終曲>流れ星・流れ星
- 書物の私生児
- (アンコール)混声合唱とピアノのための「ヒスイ」(寺山修司作詩、信長貴富作曲)
実に1年3ヶ月ぶりのステージでした。
コロナに関わる事情で半数程度のメンバーがオンステできない、集まって練習もなかなかできない、そういう事情のなかで開催した演奏会で、さらに委嘱曲と最終ステージは暗譜しなければいけないという誠にハードルが高いものでした。
さて、第一ステージですが、久しぶりのCAの第一声でもあり、このできはコンサートの印章を左右するかもしれない。そういう緊張感のなかで、ファルセットで出すベースの音がうまく入れたのは個人的には達成感が大きかったです。爽やかさを感じさせる軽やかな歌い方。練習でもうまくいってなかったのが、この一瞬で実現できたのは気分が良いものでした。「南国の空青けれど」の世界もうまく表現できたし、聞き手にどの程度伝わったか分からないけれど、この演奏会は成功すると確信したステージでした。
第二ステージは、肩の力を抜いて伸びやかに歌えるステージでした。オリジナルを生かしながら新たな命を吹き込むような素晴らしい編曲も相まって、聴いている人も楽しんでもらえたことだと思います。
さて、第三ステージは委嘱初演です。わずか3ヶ月の練習で暗譜まで持って行った(持って行かされた?)のは大変でした。正直に言うと、あちこち落ちたり間違えたりしました。本番が一番まともだったとは言っておきましょう。歌っている方は分っていないのですが、演出が素晴らしく音楽と相まって凄い演奏だったようですね。
第四ステージは歌の劇場と言うことで、演出やフォーメーションの変化があったわけですが、それもあって曲としても生きた音楽が生まれていたようでした。暗譜で苦しみましたが、達成感がありました。
聴きに来てくれていた知り合いからも良かったとのコメントをもらい、こんな状況だからこそ、演奏会をやって良かったと思いました。